我慢すること。
頑張ること。
それらが大切なことだと教わってきた人も多いはず。
我慢と努力は良いことだ、と。
しかし、我慢をするということは、
傲慢な気持ちを生むという考え方があるのだそうです。
仏教の教えなのだそうですが、
自分自身の心を振り返ってみたときに、
ストンと腑に落ちることがありました。
我慢したり、
頑張りすぎているとき、
「どうして自分ばっかり・・・」
と思うことはありませんか。
視界がどんどん狭くなって、
自分だけが我慢していたり、頑張っていたり、
辛い思いをしているような気分になってきます。
そのときは一生懸命なのですが、
我慢や頑張ることから解放されたときに気づくこと。
私だけが我慢している、頑張っていると思っていたのは傲慢で、
周りが全然見えていなかった。
人の気持ちをちゃんと考えていなかった。
悲劇のヒロインやヒーローの気分に浸っていたいだけだった。
我慢すること。
頑張ること。
それはときに大切なことでもある、と思います。
しかし、自分ばかりに意識が捉われていないかと、
自分の状態をチェックすることを大切にすることを怠らないこと。
我慢しなくても、頑張らなくても、
よりよく楽しく今を生きる方法はないかと工夫してみること。
自分も周りも楽しく、気持ちよくなれる状態を探してみること。
それこそが本当の意味で「頑張る」ということではないか、と思います。
絵・文 Natte