“シェアをデザインする”

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“シェアをデザインする – 変わるコミュニティ、ビジネス、クリエイションの現場”より

co-baには、「コワーキング」「ローカルに根差す」「良いデザインの中で働く」という三つの軸があります。

僕は、「コワーキング」は、場所をシェアするだけでなく、機会やアイデア、人脈までもシェアして、互いに高め合いながら、働くスタイルだと思っています。



「主催者自身がロールモデルを示して、場の振る舞い方を方向づける」

これはまさに、co-baを立ち上げてから、三ヶ月の間、僕がもっとも重要視していたことです。

最初はこの場所をどのように使えば良いのか、利用者にもわからないだろうと思っていたので、外部ゲストを招いたソーシャルデザインに関するワークショップや、映画の上映会、カメラ教室などを積極的に企画して、co-baという場の使い方を運営者自身で提示しました。

「場があたたまり、皆がワイワイ、ガヤガヤしてきたら、主催者はちょっと後ろに控えて、オーナーシップを参加者に委ねると良い」

僕も自分がco-baの主役になりたいのではありません。あくまで、利用者の方がメインでいてほしいなと思っているので、最近では、運営者企画のイベントを極力少なくして、利用者主体で立ち上がってくるようなイベントを積極的に開催するようにしています。

「」内の言葉は、中原淳『知がめぐり、人がつながる場のデザインー働く大人が学び続ける”ラーニング・バー”というしくみ』より

しかし、人を介してつながるということは、最初は良いのですが、限界もあります。特に、スタッフを抱え始めた時に、それを感じるようになりました。

たとえば当時、僕と村上は利用者の方を全員把握していましたが、新しく入ったスタッフは把握していない。

何か属人的ではない仕掛けはないだろうか。そんな時、思いついたのがco-ba libraryです。

人の趣味傾向は、その人の読む本に現れます。co-ba会員さんが持ち込む本を見ていたら、co-baのコミュニティを象徴するような本の集合体になっていたので、本を通じたコミュニケーションを促せるのではないかと思い、co-ba libraryをつくりました。

ここでは、ひとつひとつの棚が、利用者一人分の本棚になっていて、作家別でもジャンル別でもなく提供者別に本が並んでいます。名札もついているので誰の本かわかるようになっています。

友達の家に行って、本棚をついちょっと見てしまう感じ。

「こいつ、こんな本持ってるんだ」とか、意外な本が見つかったりするんですよね。

人の属性を可視化するという意味で、本は非常に面白いツールだなと思っています。




このように、co-ba、co-ba libraryとつくってみて、コワーキングという働き方はフリーランサーやスタートアップのような自分の働き方を自由に規定できる限定された方々のワークスタイルではなく、むしろ組織が肥大化して、縦割りの事業部をなかなか横断できない大企業の中にこそ必要とされるワークスタイルなのではないかと考えるようになりました。

企業内のナレッジをより流動的にするための場として、そして、企業の内外をつなぐインターフェイスとして、大企業の中にco-baのような場をつくる可能性も感じています。

– SPEAKER02 (株)ツクルバ代表取締役CCO,クリエイティブ・ディレクター 中村 真広 –



余白をシェアするというビジネスモデル。地方を中心に使われていない場所が増えている。それらの余白をうまく活用する、共用する、という考え方もシェア。

夜は居酒屋やバーの物件の空いてる昼間に間借りして、ランチのみ営業の店をやるというビジネスモデルも増えてきている。

限りあるものを無駄なく、有効活用し、お互いに利益を与え合うという考え方は、これからより普遍的な価値観になっていくのではないだろうか。

 

写真 inaba keita

まとめ natte