“武器になる哲学”③マズローの定義した自己実現的人間とは?

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“武器になる哲学” 山口 周 より

今回は、マズローの五段階欲求”についての部分を紹介します。

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《 マズローの五段階欲求とは? 》

・第一段階:生理の欲求(Physiological needs)

・第二段階:安全の欲求(Safety needs)

・第三段階:社会欲求と愛の欲求(Social needs/Love and belonging)

・第四段階:承認(尊重)の欲求(Esteem)

・第五段階:自己実現の欲求(Self-actualization)

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マズロー自身が、「自己実現」を果たしたと思える多くの歴史上の人物と、当時存命中だったアインシュタインやその他の人物の事例研究を通して、「自己実現を成し遂げた人に共通する15の特徴」を挙げています。

1.現実をより有効に知覚し、それとより快適な関係を保つこと

願望・欲望・不安・恐怖・楽観主義・悲観主義などに基づいた予見をしない。未知なものや曖昧なものにおびえたり、驚いたりせず、むしろ好む。

2.受容(自己・他者・自然)

人間性のもろさ、罪深さ、弱さ、邪悪さを、ちょうど自然を自然のままに無条件に受け入れるのと同じように受け入れることができる。

3.自発性、単純さ、自然さ

行動、思想、衝動などに置いて自発的である。行動の特徴は単純で、自然で気取りや効果を狙った緊張がない。

4.課題中心的

哲学的、論理的な基礎問題に関心があり、広い準拠枠の中で生きている。木を見て森を見失うことがない。広く、普遍的で、世紀単位の価値の枠組みをもって仕事をする。

5.超越性ープライバシーの欲求

独りでいても、傷ついたり、不安になったりしない。孤独やプライバシーを好む。このような超越性は、一般的な人たちからは、冷たさ、愛情の欠落、友情のなさ、敵意などに解釈される場合もある。

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6.自律性ー文化と環境からの独立・意思・能動的人間

比較的に物理的環境や社会的環境から独立している。外部から得られる愛や安全などによる満足は必要とせず、自分自身の発展や成長のために、自分自身の可能性と潜在能力を頼みとする。

7.認識が絶えず新鮮であること

人生の基本的なモノゴトを、何度も新鮮に、純真に、畏敬や喜び、驚きや恍惚感などをもちながら認識し、味わうことができる。

8.神秘的経験ー至高体験

神秘的な体験をもっている。恍惚感と驚きと畏敬を同時にもたらすような、とてつもなく重要で価値のある何かが起こったという確信である。

9.共同社会感情

人類一般に対して、時には怒ったり、いらだったり、嫌気がさしても、同一視や同情・愛情をもち、人類を助けようと心から願っている。

10.対人関係

心が広く深い対人関係をもっている。少数の人たちと、特別に深い結びつきをもっている。これは、自己実現的に非常に親密であるためには、かなりの時間を必要とするからである。

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11.民主的性格構造

もっとも深遠な意味で民主的である。階級や教育制度、政治的信念、人種や皮膚の色などに関係なく、彼らにふさわしい性格の人とは誰とでも親しくできる。

12.手段と目的の区別、善悪の区別

非常に倫理的で、はっきりした道徳基準をもっていて、正しいことを行い、間違ったことはしない。手段と目的を明確に区別でき、手段よりも目的の方にひきつけられる。

13.哲学的で悪意のないユーモアのセンス

悪意のあるユーモア、優越感によるユーモア、権威に対抗するユーモアでは笑わない。彼らがユーモアとみなすものは、哲学的である。

14.創造性

特殊な創造性、独創性、発明の才をもっている。その創造性は、健康な子供の天真爛漫で普遍的な創造性と同類である。

15.文化に組み込まれることへの抵抗

自己実現的人間は、いろいろな方法で文化の中でうまくやっているが、非常に深い意味で、文化に組み込まれることに抵抗している。社会の規制ではなく、自らの規制に従っている。

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“武器になる哲学” 山口 周 

まとめ natte

写真 Keisuke Nakamura