デンマークの教育と日本人の自己信頼感

デンマークの教育を学びに行ってきた方のお話を聞いてきました。

教育や社会福祉が充実している北欧諸国は、世界でも幸福度が高い国が集まっています。そんな中でもデンマークは三年連続1位で、日本は50位前後くらい。

他の参加者の皆さんと一緒にいろんな話をしてきましたが、日本人は「幸福」への求める基準が高すぎるのではないのだろうか?というふうに感じることがあります。

・・・というのも、デンマークで街を歩く若者に「あなたは幸せですか?」と尋ねてみたところ「彼女もいるし、スケボーはできるし、幸せだ!」と即答だったそう。特徴的なのは、デンマークでは「競争」することを学校で一切しないのだそう。テストで順位がつくとか、良い大学だとか、そうゆう概念自体が、そもそもにないのだそうです。

話は飛びますが、もう一つデンマークの話で印象的だったのが、国家が「信頼」を基準に政策をとっている、ということです。

教育も、日本では学習指導要領があり、数字で結果を管理するという側面がありますが、デンマークでは現場での判断を重視するのだそうです。

つまり先生が自由に教科書や授業のスタイルを選ぶことができる。

そして、保護者と教師と生徒の三者で学校の方針を決めていくことができるのだそうです。

そんなことをして、経済はどうなの?という声が聞こえてきそうですが、経済大国アメリカと日本の貧困率は、世界でも3位と4位。貧富の差は広がっているんですね。

デンマークは所得税が50%、消費税も25%と税率も高いのですが、その代わり貧富の差も少ない。

学校は大学までずっと無償で、学ぼうと思えばいつだって学ぶことができるし、学んで資格を取ればなりたい職業につくことができる。

政治の話は、すぐになんとかなることではありませんが、私たちでもすぐに活かせそうだと思ったことは、デンマークの「信頼」という概念です。

確かに世の中には、平気で人を騙す人もいて、自分の利益しか考えない人もいて、大なり小なり、自分自身もそういったことを起こさないように、巻き込まれないように、日々注意を払いながら生きている・・・でも、それってつまり自分自身すら「信頼」できていないということなように思います。

日本は、自己信頼感が低い国かもしれない。

そんな風に思うときがあります。

自分を信頼できるような生き方。

あらゆる関係性において、お互いがそうあれたら素敵だと思うから、まずは自分から精進しようと思いました。

 

 

文・絵 Natte

(2017年に書いたものを再編集しました。)