はこだて無印良品の選書

はこだて無印良品

残暑、というのにぴったりな、サラサラとした暑さの残るほっかいどう。天然の着色料の色がキレイなソフトクリームのおいしいメロンフロート。やわらかなメロンソーダの味がする。

はこだて無印良品

五稜郭公園前にあるシエスタ函館は、1〜3階まで無印良品が入っている。湯の川からも、はこだて駅前からも、市電で約15分〜20分。暮らしにまつわるあれこれが展示のように並んでいて、各所に本が散りばめられている。

はこだて無印良品

MUJI cafeもあって、店内の至る場所にある机と椅子やベンチで、自由の飲んだり食べたりすることもできる。小さな作業スペースには、wi-fiと電源もついていて、ゆったりと過ごすことができてしまう。

建物全体が、居心地のよい小さなカフェのようになっている。

わたしは、このはこだてにある無印良品が、とても好きだ。特に、ここの選書や本の見せ方が好きで、通ってしまう。

はこだて無印良品

白い本が並べられているコーナーがあった。白い本を並べるなんて、ずるい。

並べられている本たちの文字を眺めていると、ピカソ、水野学さん、ナガオカケンメイさん、ムナーリ、隈研吾さん、内田繋さんの戦後日本デザイン史といった、アートやデザイン分野のものもあれば、茨木のりこの献立帳や、繰り返し読んできた松浦弥太郎さんの100の基本、えいごのもと、音の糸、味の形、考える日々、聞き上手話し上手…と本屋のカテゴリーだとバラバラのジャンルにある本たちが、「白い本」という共通項で並んでいる。

日常とは、きっとそうゆうもので、カテゴライズできないけれど、なんとなく姿かたちの似ているものたちが寄りあつまることが多い。この本棚には、そうゆう暮らしの気配が漂っているような気がする。

はこだて無印良品

MUJIの本のコーナーもなんとなく好き。文庫本をMUJIにパッケージしてる。デザインで削ぐことで、著者のストーリーや思想がより強く色を浮かばせてくるような。

はこだて無印良品

普遍化させているようで、逆に個性が際立つように感じてしまうのが、どことなく不思議な気がしてる。

はこだて無印良品

こちらは短編だけをまとめた、まるで詩集のような本たち。本というより小冊子のような薄さで存在そのものが詩のようでもある。短編小説は、短くとも濃縮された世界観があって、好き。こうも文豪ばかり並べられると、薄いのか分厚いのかわからなくなる。

はこだて無印良品

一冊150円。程よいサイズ感は、ついプレゼントに選びたくなる。本を贈るのが好きだけれど、一冊丸ごとは重いだろうな…とおもって悩んでしまうことがある。だけど、これならいろんな意味で軽やかで、程よいかんじがする。物語を、しかも名作ばかりをこんなふうに再編集する考え方は、なんだかとても素敵だ、とときめいた。

 

文・写真 natte

場所 シエスタハコダテ  , 無印良品