吉田松蔭の言葉( ⅱ )

「学ぶことは思い出すこと」

思いやりとか優しさは、

持つものではなく、思い出すものです。

人を喜ばせようとするのは、善意ではなく、本能です。

「本来の人間らしさ」を取り戻すために、私は学びます。

「懇願」

お願いです。本当にお願いですから

たった一回負けたくらいで、やめないでください。

そこに未来がある」

自分の心がそうせよと叫ぶなら、

ひるむことなく、すぐに従うべきだと思います。

「結果じゃない」

大事なことは、

何を、どう手に入れるかではなく

どんな気持ちを感じたいかなのです。

たとえ手に入れたものが、どれだけ美しくて広い家だとしても、

住んでいる人がやさしい気持ちになれないのなら、

それは貧しい人生です。

本当に幸せな人」

幸せな人の心は二種類に分かれます。

ひとつは

どれだけ貧しくて、厳しい状況に置かれても、

いつもゆったりした雰囲気でいて、

決して他人を責めたり、自分の運を呪うことのない心です。

もうひとつは

誰に対しても、まるで家族みたいに親切で、

どこかで困っている人がいると聞けば、

もうそれだけで食事が喉を通らなくなったり、

不眠になったりするほど気を配る心です。

どちらも同じ心のことです。

つまり、自分がどれだけひどい状況に置かれても、

そのことについては考えないので、

その分、世の中の人たちに優しくなれる。

言い換えれば、世の中の人たちにいつも優しくしているから

自分がどれだけひどい状況になっても

あまり気にしなくて済む、ということでもあります。

ですから

自分の身の回りのことにいつも腹を立てているような人に、

「今の世の中は・・・」と語ってほしくないわけです。

やり切るまで手を離すな」

たいていの人はまだ序の口で、

いよいよこれからが本番だというときに、

自分の田んぼを放置して、

人の田んぼの雑草を取りたがるのです。

人の田んぼの雑草を取るというのなら、

まだいい方かもしれません。

一番多いのは、人が懸命に草を取っている姿を傍観して、

その取り方がいいとか悪いとか、批判ばかりしている人です。

まずは自分が今いるところから始めましょう。

人生の喜びを十分に味わうために。

 

超訳「吉田松蔭」– 覚悟の磨き方 –

編訳:池田貴将 より

 

絵・編集 Natte