“しごとのきほん、くらしのきほん”

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“しごとのきほん、くらしのきほん 100” 松浦弥太郎

ー 子どもっぽさを取り戻す。

経験を積み、礼儀を知り、知識を蓄え、たいていのことに慣れる。これは大人になっていく素晴らしさですが、あるとき、たくさんの服を重ね着しているような息苦しさを感じます。一生のどこかで、裸になるタイミングが来るのではないでしょうか。大人らしさを脱ぎ捨て、子どもっぽさを取り戻す。「自分はこれが好きで、あれが苦手で、こんな弱さがある」と、ピュアな部分を思い出す。そこから本物の大人の道が始まります。

ー 愛着を分かち合う。

「自分が愛着を感じるものはなんだろう?」と考えていくと、子どもの頃の思い出や、育てられ方に影響を受けており、ごく個人的なものだとわかります。愛着を感じるのは、たとえば珍しいスープよりもお味噌汁。贅沢なオムレツよりたまご焼き。つまるところ愛着とは、ごく普通のことです。自分の愛着やこだわりを観察して手に入れた普通は、たくさんの人と分かち合えます。そうやって人と人は、心と心でつながれるのです。

ー 一石二鳥に注意。

「一石二鳥だな」と思ったら、手を出さないと決めておく。これは、マナーであり、自分を守る知恵です。チャンスは重なって起きるもので、「こっちとあっち、両方手にしても誰にも責められない」というシーンが訪れます。でもそれは、宇宙のテストで、試されているときでもあります。一石二鳥はたかが二鳥。桁外れの大成功をしている人は、ひとつしか取らないたしなみを知っています。

ー 相手にとっての「メリット」を考える。

「自分がかかわる人に何を差し出せるか」を仕事の原則にしましょう。相手にとっての「メリット」を考え、自分との関わりのなかでそれを得られるようにする習慣を身につけましょう。「ギブ・アンド・テイク」でもなく、「フィフティ・フィフティ」でもなく。リターンを求めたり、お返しを欲するのは、なんだか違う気がします。何も要求せず、自分から与えることで生まれる大きな力が、ものごとを成功させるヒントになります。

 

写真 inaba keita

まとめ natte